アジャイル開発を始める第一歩の書籍厳選2冊を紹介
こんにちは!やるかやられるかチャンネルです!
今回はアジャイル開発をする上でおすすめの本を2冊紹介して行きます!
はじめに〜アジャイル開発とは〜
アジャイル開発について「短い期間で繰り返し開発をするものなんでしょ〜」や「ドキュメントとかあまり作らないんだよね!」とか「ウォーターフォール開発より凄い開発手法なんでしょ!」というように認知している人が多いかもしれません。
もちろん上記は大きく間違ってはいません。
しかし、アジャイル開発というのはアジャイルソフトウェア開発宣言に記載されている通り、1つの定められた開発のやり方ではなく、本当に価値のあるソフトウェアを作るための1つマインドセット(開発を進める上での考え方)に過ぎません。
情報処理推進機構が掲示している資料のp.5にも同様の誤解を解くような記載が、分かり易く書いてありますのでぜひご参照ください。
アジャイル開発を始めるためにおすすめの本
早速アジャイル開発の着手におすすめの本を紹介します
以下が厳選の2冊です!
アジャイルサムライ
カイゼン・ジャーニー
どんな人におすすめの本か
今回紹介している本は以下のような人におすすめの本です。
1つでも当てはまる場合は、一読の価値があると思います!
●アジャイル開発を始めよう
●アジャイル開発のPJにこれから参加するぞ
●アジャイル開発進めてみたけどあまり理解してなくて上手く出来ていない
●アジャイル開発が何かは大体わかっているけど現場で上手く適用できていない
逆に以下のような人にはあまり向かないかもしれません。今回紹介する2冊のノウハウは既に備わっている可能性が高いです。
●アジャイル開発についてはある程度の知識があり、既に人に教える立場である
●アジャイル開発で使われる手法・ツールについてより深く知りたい
おすすめするポイント
アジャイルサムライ
この本の良いところ
が網羅的に書いてあるだけでなく、アジャイルマスター(先生役)に教えを乞う形で分かりやすく面白く説明が記載されています。また、分かりやすく書かれているものの、その説明は本質を捉えており、「アジャイル開発とは何か?どんなことをするのか?」を理解する上では1つの最適な本になります。
こんな時に便利
まずは上述もした通り、アジャイル開発とは何かを全く知らない状態から、アジャイル開発を実施していく時に読むべき本となります。また、アジャイル開発が始まった後であっても、
といったシーンでも辞書のようにして使うこともできます。
カイゼンジャーニー
この本の良いところ
こちらの本は、実際に問題が発生している開発現場において、アジャイル開発の考え方を導入して改善していく様子を小説のような形式で学んでいくことができます。
開発現場で発生している問題は、実際に何かしらの開発現場を経験したことがある方は「あるある!」と頷いてしまうような状況となっており、机上で学んだアジャイルの方法論を、実際の現場でどのように適用していくといいのかがリアルな描写で記載されています。
また、アジャイルサムライで紹介したようなアジャイル開発で用いるフレームワークも紹介も補足でされており、アジャイル開発初学者でもこの本1冊で概要を理解することは可能です。(しかし個人的にはアジャイルサムライと合わせて読んでいただくことがお勧めです。)
こんな時に便利
アジャイル開発が何かは大体わかっているけど現場で上手く適用できていない...
という時に読んでいただくのが良いと思います。
アジャイルサムライを読んだ人はきっと「アジャイル開発が何かはわかったけど実際に現場に導入するのは難しそう...どうすればいいか分からない...」という疑問が頭に浮かぶかと思いますが、その疑問に対するアンサーが記載されている本と考えていただくのが分かりやすいです。
読んだ結果どのように行動すればいいのか
これらの本を読んだら、次に取るべきアクションは様々ですが、最初にご提示したような
来月から〇〇プロジェクトでアジャイル開発をするぞ!君もそのプロジェクトに入ってくれ!
という状態の人であれば、ひとまず
これらの本で読んだことを実践しようとしてみる
これが最も重要です。カイゼン・ジャーニーの主人公も、最初は誰に評価されずともまず一人で改善に取り組んでいました。
勝手がわからないかもしれませんがやり方に不正解はありませんので、ぜひカイゼンする歩みを止めないことを一番大事に進めてください。
次に、
この本をチームの他のメンバーにも紹介する or この本を読んで考えた目指したい姿をメンバーに共有する
ことをお勧めします。
なぜかというと、アジャイル開発はチームメンバ1人1人が自己組織化されていることが重要になるため、この本を読んだ貴方一人が「チームをアジャイル開発の理念に則ってこう改善したい!」と意気込んでも、チームメンバーがその思想を理解していないのであれば、アジャイルなチームとしてうまく機能するのは残念ながら難しくなってしまいます。
そのため、本の紹介や考えの共有をすることで、チームがある1つの方向を目指して一緒に歩んでいけるようになると思います。
おわりに
アジャイル開発は決して、今までのウォーターフォール開発より優れた銀の弾丸というものではありません。
しかし、現在の世の中の潮流にあった開発手法であることは間違いないと思います。
今回紹介した2冊を読んでいただいた上で、アジャイル開発を今までの開発と全く違うものと思って気負うのではなく、少しずつの改善をしていくぞ!という気持ちでぜひ気軽に学んでみてください。
あざした!